デジタルビジネス・マネジメント分野

地域イノベーション・システムと地域活性化に関する研究

  • 福沢 康弘

    教授

    Yasuhiro Fukuzawa

    キーワード

    地域イノベーション・システム、地域活性化、中小企業経営

研究を始めるために必要な知識・能力

地域と中小企業が置かれた現状についての基本的な理解、および英語を含めた文献レビューの能力が求められます。

この研究で身に付く能力

地域イノベーション・システムおよび中小企業論の基本知識、各種文献の読解能力、論文作成能力が身に付きます。

研究内容

地域イノベーション・システムの研究
イノベーションを生み出す「場」としての地域の重要性に着目し、「地域内でイノベーションを生み出す諸要素のネットワーク」として定義される地域イノベーション・システムの実相解明の研究をしています。主なフィールドは韓国ですが、最近は北海道内の地域研究も行っています。特に力を入れているのは新ひだか町での研究です。地域資源を観光資源化する試みを通じて、地域内にどのようなネットワークが構築されているかを明らかにしたいと考えています。 地域イノベーション・システム研究は、地域政策学、開発経済学、中小企業論とも密接な関係があります。これらの知見も取り入れながら研究を進めています。

主な研究業績

1.「韓国における地域政策の変遷と地域縁故産業育成事業の登場」(単著)『北海学園大学経済論集』62(1) 2014年
2.「韓国における地域縁故産業育成事業の展開と変容」(単著)『北海学園大学経済論集』62(4) 2015年
3.「韓国における韓紙産業振興のイノベーション・システム・モデル -江原道原州市の事例から-」(単著)『開発論集』98 2016年
4.「韓国の〈社会的経済〉とソウル革新パーク -その政策的意義と課題-」(単著)『北海学園大学経済論集』64(4) 2017年
5.「中小企業におけるCSV実現に向けた一考察 -ネットワークを媒介としたアプローチに関する検討-」(単著)『開発論集』100 2017年
7.「新ひだか町における地域経済の現状把握と産業遺産としての二十間道路に関する論点整理」(単著)『開発論集』102 2018年
8.「周遊バス事業による観光資源開発の意義と課題 -新ひだか町「しずないロマン・ロード号」を事例として-」(単著)『開発論集』105 2020年
9.Availability of CDIO as a Driver of Creating Shared Value(単著), Proceedings of the 16th International CDIO Conference, 2020.

研究室の指導方針

学位論文は、自分の研究が研究史上にどのように位置づけられるのか、先行研究と比してどのような差異があるのか、あるいは立場にあるのかといった論点を提示したうえで、新たな知見を提示することを目的とするものです。したがって本研究室では、綿密な先行研究レビューを行うことを重視します。

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