CDIO国際会議 2024 CDIO Asian Regional Meeting を北海道情報大学で開催します。
北海道情報大学は、2024年9月上旬に開催される
2024 CDIO Asian Regional Meeting のホスト校に選ばれました。
世界レベルの工学教育を推進するCDIOイニシアチブのアジア地域会議が
道内の大学で開催されるのは初で、国内で2例目となります。
この国際会議は3日間に渡って開催され、
アジア地域約25の国・地域から工学教育のリーダーや専門家など約250人が参加し、
最新の技術やイノベーション、教育改革の実践手法などについて活発な議論を展開する予定です。
CDIO国際会議は工学教育の未来を築くための重要なプラットフォームであり、
北海道情報大学がこのたび名誉あるホスト校として選ばれ、その一端を担うことを大変光栄に思います。
本学はこの貴重な機会を通じて、教職員の意識改革をより一層進め、
学生主体の実践教育や学修プログラムの充実に取り組んでいくとともに、
未来ICT社会で活躍できる高度IT人材、先端IT人材、グローバルIT人材を目指す学生にとって
最良の学びの場となるよう不断の努力を続けていきます。
世界7リージョン
7 Regions
参加校
More Than 200 Member Schools
CDIOイニシアティブとは
CDIOイニシアティブは、現実世界のシステムや製品を構想(Conceive)-設計(Design)-実装(Implement)-運用(Operate)するという文脈に基礎をおいた工学の革新的な教育フレームワークとして生み出されました。
この取り組みでは、学修成果を導き出すモデルとして一般化された「CDIOシラバス3.0※1」と、教育プログラムの改革と評価のガイドラインとして機能する「CDIOスタンダード3.0※2」を用いて、質の高い教育の提供を目指しています。
現在、ヨーロッパ、北米、アジア、英国・アイルランド、ラテンアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、アフリカの7つの地域の200以上の高等教育機関による世界的なネットワークにより、工学教育フレームワークの世界標準として認知されています。
工学教育のフレームワークとして開発されましたが、この取り組みは他の学問分野にも親和性が高く、近年、CDIOは工学以外の教育分野でも適用されつつあります。本学は、情報を中心とした総合大学として、この取り組みを幅広い分野の教育に適用することを目指しています。
※12022年に改訂されたCDIOシラバス3.0は、技術者としての専門基礎知識、考え方や倫理観、コミュニケーション能力、社会における役割や視点からの構想・実践力など、技術者に求められる知識とスキル、そして姿勢について述べています。本シラバスは、地球環境の持続可能性や革新的なデジタル化、変化の加速化・複雑化といった日々変化する社会情勢や関係各所からの要請に基づいてアップデートされています。
※22020年に改訂されたCDIOスタンダード3.0は、12の基準と工学を取り巻く環境の変化に対応した4つのオプショナルな基準でCDIOプログラムを記述しています。これらの基準には、プログラムの理念(スタンダード1)、カリキュラム開発(スタンダード2、3、4)、設計―実装の経験とそのためのワークスペース(スタンダード5、6)、教育と学習の新しい方法(スタンダード7、8)、ファカルティ・ディベロップメント(スタンダード9、10)、アセスメントと評価(スタンダード11、12)、さらに持続可能な開発や国際化と流動性といった新たな4つの基準が取り上げられており、それぞれ5点満点のルーブリックで自己評価ができるようになっています。