大学院
より高度な専門知識と情報スキルを追究する
実践的4分野を展開
本学の大学院経営情報学研究科は1996年、創造性豊かな研究者や、先端科学技術の発展に貢献できる人材の育成を目的に開設しました。情報社会の急激な進化・変革に対応しながら教育・研究を実践し、4つの研究分野(デジタルビジネス・マネジメント分野、システムデザイン分野、メディカル・ヘルスケアIT分野、クリエイティブメディア分野)を展開します。各分野の専門知識を修得するとともに、それらの応用を実践的に追究できるカリキュラムを用意し、ますます加速する情報社会においてリーダーシップを発揮できる人材の育成をめざします。
研究科長からのメッセージ
変化の激しい時代に大学院で学ぶこと
大学院へ進学することのメリットとして第一に挙げることは、指導教員が取り組んでいる研究に触れ、関連する技術・知識・スキルを修得できることです。学部の卒業論文に取り組む中で、何かを修得できた(これから修得できそう)と感じている学生には、進学を勧めます。社会人の皆さまに置かれましては、遠隔授業を活用し、必要な時に大学へ来ていただく学修スタイルもあるので、このことを考慮した上でご検討ください。
大学院経営情報学研究科では、時代のニーズを踏まえた広範囲で実践的な教育プログラムを用意しています。デジタルビジネス・マネジメント分野では情報化社会における経営学・会計学、システムデザイン分野では情報システムの基盤・サービスの設計技術およびデータ解析技術、メディカル・ヘルスケアIT分野では診断・診療情報や医療・健康情報の分析および活用技術、クリエィティブメディア分野では創造的なコンテンツ・作品づくりのためのメディアコンテンツ制作やデザイン技術、について学べます。
もう一つお伝えしたいのは、変化の激しい現代では、常に新しいことを学ぶ必要があるということです。すなわち「学び方」を学ぶことの重要性が増しているのです。大学院の学びにおいて、知識の修得には自律的に探究する「学び方」が求められます。これは簡単ではありませんが、「学び方」を身につける機会となるはずです。大学院では、知識を修得するための「学び方」をも学んでください。
研究科長 内山 俊郎
実践的4分野
デジタルビジネス・マネジメント分野
新時代のビジネスを遂行できる高度専門職業人の育成
IoTやAI、ビッグデータの活用など、デジタルビジネスを支える技術やその本質を正しく理解するために、より実践的な内容に基づく研究を行います。同時に、さまざまなケーススタディを通して、現代企業に求められる戦略構築のキーポイントとなる経営学・会計学の研究を進め、新時代のビジネスを遂行できる高度専門職業人の育成をめざします。
■講義科目(参考)
●IoT技術特論 ●デジタル・ビジネス・メソドロジー ●実践IT経営論 ●消費者行動論 ●ベンチャービジネス論 ●クリエイティブビジネス分析 など
システムデザイン分野
システム、ネットワーク、情報処理の可能性を徹底追及
システム設計の実践技術、ネットワーク技術、情報処理技術を徹底研究し、それぞれの国家資格に結びつく知識と技術の獲得をめざします。本学が誇る質の高い演習環境を最大限に活用し、理論を裏付けるスキルを持ったスペシャリストを育成していきます。
■講義科目(参考)
●データベースシステム演習 ●情報システム設計特論 ●ネットワーク実習 ●ネットワークセキュリティ論 ●Webシステム設計論 ●宇宙情報学 など
メディカル・ヘルスケアIT分野
医療・健康情報の利活用を通じて社会ニーズへのソリューションを提供
診療・診断等のデジタル化や医療・健康情報のビッグデータの活用等、情報化が加速するメディカル・ヘルスケア分野における最先端の専門知識と分析スキルの修得を通じて将来を担う高度専門職人材(医療情報エキスパート)の育成をめざします。
■講義科目(参考)
●病院情報システム特論 ●ヘルスケアマネジメント特論Ⅰ ●ヘルスケアマネジメント特論Ⅱ ●未病学概論 ●計算統計学Ⅰ ●計算統計学Ⅱ など
クリエイティブメディア分野
情報メディアの新領域開拓にチャレンジ
近年ますます大きくなる情報メディアへの可能性と期待。この分野では創造的な内容にあふれたコンテンツ制作に向けて情報(IT)・メディア(媒体)知識と技術を高めます。画像処理、映像、画像、知識/知能メディア、メディアデザインなどクリエイティブ実践に取り組みます。
■講義科目(参考)
●画像処理Ⅰ ●画像処理Ⅱ ●アイディアメイキング ●知識マネジメント論 ●情報可視化Ⅰ ●情報可視化Ⅱ など
研究科名 | 経営情報学研究科 |
専攻名 | 経営情報学専攻 |
入学定員 | 15名 |
収容定員 | 30名 |
学位 | 修士 |
2024年 学生便覧
カリキュラム
北海道情報大学大学院経営情報学研究科(修士課程)
修士論文・特定課題研究評価基準、学位審査について
1.修士論文・特定課題研究評価基準
下記(1)~(6)の評価基準すべてについて、修士論文又は特定課題研究(以下「学位論文等」という。)として水準に達していると認められるものを合格とする。
- 研究テーマの適切性
研究目的が明確で、課題設定が学位論文等として適切になされていると判断されること。 - 情報収集の度合い
当該テーマに関する先行研究または類似研究についての十分な知見を有し、立論に必要なデータや資料の収集が十分に行われていると判断されること。 - 研究方法の適切性
研究の目的を達成するためにとられた方法が、データ、資料、作品などの処理・分析・解釈の仕方も含めて、適切かつ主体的に行われていると判断されること。先行研究または類似研究に対峙し得る発想や着眼点があり、それらが一定の説得力を有していると判断されること。 - 論旨の妥当性
全体の構成も含めて論旨の進め方が一貫しており、当初設定した課題目標に対応した、明確かつ独自性を有する結論が提示されていると判断されること。 - 学位論文等の構成
次の各項の要件を満たし、全体を通じて学位論文等としての体裁が整っていると判断されること。ア.学位論文等の題目が適切であること
イ.研究の背景が記述され、研究の目的が明確に示されていること
ウ.研究方法が記述されており、目的に沿った方法であること
エ.結果が図表等を用いて適切に示されていること
オ.考察が結果に基づいて適切に導き出されていること
カ.目的に対応して結論が適切に導き出されていること
キ.引用文献が適切に用いられていること - 研究者倫理
研究活動、学位論文等及びその発表に関して、適切な倫理的配慮がなされ、研究活動における不正行為がなされていないと判断されること。
2.学位審査体制・方法
(1)審査体制
主査1名及び副査2、3名程度により構成される審査委員会により審査が行われる。
(2)審査方法
主査及び副査により構成される審査委員会による学位論文等の審査、および筆記又は口述によって行う最終試験の結果によって可否(合否)を決定(判定)する。なお、最終試験は以下の観点について、学位を授与するに十分な水準に達しているか審査する。
ア 学位論文等に関連する知識の有無とその水準はどうか
イ 試問に対して明確かつ論理的に回答しているか
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教育・キャリア