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- 2013.09.30
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「北海道情報大学国際FDエ キスパ-トフォ-ラム2013」を行いま した。
2013年9月17日に「北海道情報大学国際FDエキスパ-トフォ-ラム2013」を行いました。 ゲスト・スピーカーは米国のカニシアス大学FDセンターのディレクター(Director,Center for Teaching Excellence)であるパトリシア・カワード博士でした。1日を通して行われたフォーラムは,2つの講演を行う午前の部とワークショップを行う午後の部に分かれました。
講演,ワークショップとも多くの参加者を得て,価値があり,情報に富み,また楽しいものにもなりました。午前,午後とも,谷さつき先生に通訳をお願いしました。谷先生のすばらしい通訳は,参加者の内容の理解,インタラクションの活性化に多いに貢献し,フォーラムの成功要因の一つとなりました。
最初の講演は,「MOOCsは、オンライン高等教育の未来の姿か?」(Is this the Future of Online Higher Education?: MOOCs)と題して行われました。MOOC「ムーク」はMassive Online Learning Courseの頭文字からできた言葉です。日本語では大規模オープン・オンライン・コースとも呼ばれています。1コースの受講者が数百人~数十万人にも上るほどの大規模(massive)で、誰にでも無料で公開(open)されており,ウェブにアクセス(online)すれば受講可能な大学レベルの授業(course)です。カワード博士は大学においてのMOOCの適切性,コスト,講義の質,単位の出し方等について講演されました。質疑応答が大変多かったです。日本放送協会(NHK)が同じ週にMOOCsについてドキュメ ンタリーを放送しています。
第2の講演は,「ラーニングスペース:コラボ レーティブな教室」(Learning Spaces: The Collaborative Classroom )と題して,57名(教員47名,その他10名)の参加を得て行われました。この講演では,カワード博士は,教室デザインと学習者中心の教室の概念について取り上げました。講演のねらいは,氏の最後のまとめ「問題解決能力の改善,理解力の向上, 学習態度の向上,落第者の減少」という言葉に集約されました。
午後の部は,参加者がより積極的に関わるワークショップ形式で行われました。テーマは,「フリップドクラスルーム:教室を逆転させよ!」(Active
Learning: “Flip” the Classroom )です。フリップドクラスルームでは,従来の授業の部分をオンラインによって,見ることで予習のように授業の前に学習者が授業の準備ができます。そうすることで対面時間が増やせ,共同問題の解決時間も増やせます。カワード博士は一つの例として美術史をフリップドクラスルーム形式でオーディエンスとデモンストレーションワークショップを行いました。内容は3、4人のグループを作り,短時間でテーマをディスカッションしたり,グループ代表がクラスで発表することでした。これまでの研究について議論するとともに,多様な状況においてどのように教員として対応するべきなのかの助言も行われました。
午後の部は,参加者の積極的な参与により活発に展開され,大変価値のあるものとなりました。 本学の多数の教員は英語でカワード博士に興味深い質問をしました。今回のフォ−ラムは,本学のFDのさらなる向上に役立つヒントを提供する機会になったと考えます。
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