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2024.09.18
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「みらチャレ」の支援受け、石山さんがフィンランド留学へ

 2024年度の「ほっかいどう未来チャレンジ基金(みらチャレ)」7期生に、情報メディア学部3年の石山凜さん(深川東高校出身)が合格、基金のサポートを受けて来年1月から5カ月間、フィンランドのオウル応用科学大への留学を目指しています。LGBTの人々が自分らしく活躍できる社会の実現方法と、その啓発のために関心を高めるデザイン力を学んできたいと意欲的です。

 みらチャレは、北海道の若者たちが海外留学に挑戦する際、道や民間企業などオール北海道で応援する基金です。2017年度から始まり、学生やスポーツ、文化などで夢を抱く若い世代が海外に羽ばたいています。北海道情報大学からは1期生の1人以来です。

 石山さんは子供のころから海外に関心があり、昨年、学内のプログラムでアメリカに短期留学したことでさらに意欲が高まり、ステップアップを探る過程で、みらチャレに巡り合いました。ゼミ指導教員の森川悟准教授や、担当の事務スタッフに相談しながら、海外で本格的に学びたいことを明確にし、留学計画書などを入念に準備しました。その結果、今春以降の書面審査と、2度の面接試験を突破しました。

 7期生は学生留学コース7人と文化芸術コース4人の計11人です。7月には札幌で合同の壮行会が行われ、石山さんも堂々と自分の思いや計画を説明しました。

 石山さんは、LGBTの人たちが生きづらさを感じ、能力を最大限発揮できない社会の変革が必要と考えています。そのために「インクルーシブ社会の実現に向けて、先進的な取り組みを行っているフィンランドで多様性豊かな社会実現のヒントを学び、啓発活動のためのデザイン力を学びたい」と話しました。留学中は交流サイト(SNS)などでの発信もしたい考えです。帰国後はLGBTについてのWEBサイトやポスターを制作し、卒業後も含め将来的には資格を取得し、カウンセラーとしての活動も視野に入れています。

 オウル応用科学大は北海道情報大学の海外協定校の一つです。実際に留学するには、9月中にも行われる英語でのオンライン試験を突破せねばならず、石山さんは「必ず合格してフィンランドに留学したい」と夏季休暇中も英会話のレベルアップに全力を注いでいます。

みらチャレ7期生の壮行会で留学の計画を説明する石山さん/柔らかな表情で決意を語る石山さん

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