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2024.09.25
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CDIOアジア地域会議が本学で開催

 CDIOアジア地域会議2024が9月5日から7日まで、北海道情報大学を会場に開催されました。13の国、地域、37機関から144人が参加、英語で熱のこもったディスカッションを繰り広げました。この会議が北海道で開かれるのは初、本学にとっても大掛かりな国際会議は初めてで、教職員が一丸となり、学生の力も生かして準備、運営をし、大きな経験値を得ました。

 CDIOとは、スウェーデンの3つの大学とMIT(米国マサチューセッツ工科大学)が協力して開発した革新的な工学教育のフレームワークで、Conceive(構想)、Design(設計)、Implement(実行)、Operate(操作・運用)を軸に、新しい世代の学生の好奇心を喚起し、将来を担う技術者に求められる知識・スキル・態度を身につけさせることを目指しています。

 現在は、ヨーロッパ、北米、アジア、英国・アイルランド、ラテンアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、アフリカの7つの地域にある200以上の高等教育機関による世界的なネットワークにより、工学教育フレームワークの世界標準として認知されており、その適用範囲は工学教育にとどまらず、情報、デザイン、ビジネス、ヘルスケアといった様々な分野へと拡大しています。

 アジア地域会議の日本開催は2014年の金沢工業大学以来2度目です。

 今回は、日本、インド、インドネシア、韓国、カンボジア、シンガポール、タイ、台湾、中国、フィリピン、フィンランド、ベトナム、マレーシアの大学、高等専門学校、民間企業から研究者らが参集しました。講演や分科会を通して、それぞれの専門分野でCDIOの考えを生かした教育の取り組みを紹介したり、議論を交わしたりしました。本学の多くの教員たちも、短時間で研究を紹介するポスタープレゼンテーションに積極的に参加しました。

 また、気球による成層圏への宇宙遊覧飛行を目指す岩谷技研(江別)のパイロットの特別講演や、大学が独自に開発したメタバースキャンパスを活用してのツアーのほか、アイヌ舞踊やYOSAKOIソーラン踊りなど北海道らしい演出もあり、参加者たちの関心を集めていました。

 開催に当たっては、会議の公式Webサイトの構築・運営、大会ポスターデザイン、モバイル端末に特化した会議資料のデザイン、構内サイン計画、会場装飾物の製作、ノベルティグッズのデザイン及び製作、会期中の英語での接客業務、ハラル食の提供、大会中の映像記録・編集、デジタル機器を活用したパフォーマンスアートの披露など、CDIOの精神に則った形で、学生の力を最大限活用して進めました。

 有意義な3日間を過ごした海外の研究者たちは「充実したプログラムで、とてもきちんとした運営だった」と振り返っていました。9月下旬にはCDIOワーキングミーティングがシンガポールで開催され、本学からも教員2人が参加します。また、来年のアジア地域会議はインドネシアで開かれることが決まりました。

 本学は今後も、CDIOの考え方を教育に活用し、更に教育の質を高めていきます。

 今回の会議の模様は、大学のFacebook、Instagramでも紹介しています。

 Facebook https://www.facebook.com/johodai/

 Instagram https://www.instagram.com/johodai_official/

受付となったeDCタワー1階のガラス面に張り出されたCDIOアジア会議のバナー

広い講堂は基調講演や特別講演、パネルディスカッションなどメイン会場となった

国内外から参加した研究者たち。3日間にわたって中身の濃い論議を交わした

歓迎の言葉を述べる北海道情報大学の西平順学長/基調講演するシンガポール・ポリテクニックのヘレイン・レオンさん

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