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2024.11.13
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学生がコカ・コーラ自販機をデザイン

 北海道情報大学情報メディア学部の近澤潤講師のゼミ生が、北海道コカ・コーラボトリング(札幌市清田区)、江別市と連携し、「江別の魅力発信!自販機デザインプロジェクト」に取り組んでいます。3年生9人が3グループに分かれ、それぞれ3つずつデザインを考案し、10月22日に同社と江別市幹部による選考会に臨みました。若者たちのフレッシュな感性を生かした提案が相次ぎ、審査の結果、グループごとの採用案が決まりました。今後さらに改善を重ね、今冬には新デザインの自販機が江別市内の3カ所に登場する予定です。

 プロジェクトは地域の課題解決に向けた産学官の取り組みで、6月に始動。自販機の付加価値を高めたい同社、自販機デザインを通じて地元の魅力を発信したい江別市、新たな価値の発掘やサービスデザインの経験を積み、社会人として必要な思考や業務プロセスを学ぶ学生たちが連携してきました。学生たちはメンター役の同社社員から助言を受け、江別市職員から地元について学んできました。今回対象となる自販機は北海道情報大学内、江別市民体育館、江別市野幌公民館の3台です。

 選考会は同社で行われ、同社の山田雄亮専務や江別市の川上誠一副市長らが審査員を務めました。学生たちは皆の似顔絵をプリントしたゼミのユニフォームを着て参加しました。

 発表はB、C、Aのチーム順で行われ、全チームとも江別特産のレンガを取り入れたデザインを含めていました。Bは石崎海希さん、山田鈴々さん、吉次陽希さん。設置場所は情報大学で、「学生に江別の魅力を知ってもらうことを目的」としました。野幌森林公園、江別のキャラクター、えべチュンなどを素材に提案しました。

 Cは加納優樹さん、種岡航平さん、佐藤翔成夢さん。設置場所は野幌公民館で、利用者のうち主に中高生世代を対象にしました。「江別と活きる」をコンセプトに、未来都市へ誘導するようなデザインやレンガとブリキ看板を組み合わせた案を考えました。

 Aは鈴木なつみさん、平藤歌さん、宮田祥さん。市民体育館の自販機に、「『遊び』を取り入れた」がテーマで、トリックアートやレンガを前面に打ち出したデザインなどを提示しました。

 審査の結果、Bは江別のドライブスポットを紹介しながらレンガと緑、えべチュンなどを組み合わせたデザイン、Cは白と黒を基調に小麦や木々などをシンプルに表現した案、Aは体育館利用者の手書きのアンケート回答を生かすルーズリーフのデザインが選ばれました。

 デザインの狙いや工夫した点を丁寧に説明した学生たちは4カ月の苦労を振り返りながら「力を合わせて考えてきて、発表の練習をした成果を出せた」と喜んでいました。

 総評で山田専務は「若い人たちの発想は新鮮だった。取り組みを通じて学生さんたちが江別をより深く知るきっかけとなり、住民のことをよく考えていたのは素晴らしい」と頑張りを称えていました。

学生たちが考案したデザインを北海道コカ・コーラや江別市の審査員に説明した選考会

選考会で選ばれた、BチームとCチームのデザイン案

選ばれたAチームのデザイン案/参加した近澤ゼミの学生と審査した北海道コカ・コーラ、江別市の幹部たち

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