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2024.12.23
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インタラクティブ絵本と風景印スタンプラリーで江別の魅力発信

 情報メディア学科の斎藤一教授のゼミ生たちが、インタラクティブ絵本や郵便局の風景印とコラボしたスタンプラリーで、江別の魅力を発信しています。4年生は絵本を担当、読者がページをめくると絵本上に画像が追加で投影される仕組みです。3年生は江別市内の12郵便局の風景印を専用台紙に集める際、動画で地域の歴史を紹介する仕組みを構築しました。

 大学がある江別についてもっと知り、発信することが共通テーマで、インタラクティブ絵本は2024年度の江別市大学連携学生地域支援事業に採択されています。Webカメラとシングルボードコンピュータで利用者の動きを感知して、映像を絵本に投影する仕組みです。もともとの絵本だけでも読めますが、投影によって、絵の厚み、面白さが増します。

 ストーリーは太田唯さん、プログラミングは磯川永弥さんが担当し、リーダーの常葉蓮生さん、長谷川叶一さん、池田将希さん、加藤侑太さん、加茂由理さん、小松あやさん、扇田萌羽さんの計9人で取り組みました。

 江別の名産小麦、ハルユタカが大好きなご当地キャラクター「えべチュン」と、ハルユタカの妖精、「ハルちゃん」の掛け合いで、おいしい小麦ながら育てるのが難しかったのを、農家が工夫して栽培法を確立し、生産が広がった歴史を紹介しています。

 絵本にプリントされた絵のほかに、キャラクターや小麦畑、パンなどが投影され、より豊かな絵柄になるよう工夫されています。11月30日には江別市情報図書館で来館者に披露し、親子連れなどがページをめくって楽しんでいました。

 太田さんは「子供たちに江別の魅力を伝え、もっと愛着を持ってもらえるようアニメで物語を組み立てた」と話し、磯川さんは「映像が正しい位置に投影されるよう調整を重ねた」と苦労を振り返りました。

江別市情報図書館で来館者にインタラクティブ絵本の仕組みを指さしながら説明する磯川さん

通常の絵本(左)に新たな画像を投影し、さらに楽しく仕上げたインタラクティブ絵本(右)

右上のオレンジ色のQRコードを読み取り映像を投影する/一丸となって取り組んだ4年生チーム

12月30日まで期間延長

 風景印スタンプラリーは郵便局とコラボしたプロジェクトで、2022年に始まり、今回が4度目です。清川智唯さんをリーダーに、平山皐さん、米坂颯さん、佐々木悠翔さん、植村柚香さん、高橋駿輔さん、中出登明さん、中村美咲さんの計8人で行いました。

 ラリー専用台紙には簡易局を除く12局ごとのスペースを設け、85円以上の切手を貼ると丸い風景印が押印されます。台紙に印刷されているQRコードを読み取ると、野幌公会堂(野幌郵便局)など各局の風景印に刻まれた名所の歴史などの動画が見られます。

 江別の歴史が人々に忘れられたことで力を失い小さくなってしまった謎のキャラクター「ふしちゅん」が登場し、風景印めぐりで地域の歴史を知る人が増えることで力を取り戻していきます。位置情報システムを使い、各局周辺でのみ、それぞれの風景印のストーリーを見られる仕組みです。

 10月21日から始まり、当初は11月29日までの予定でしたが、12月30日まで延長となりました。学生たちは「びっくりした。うれしい」と喜び、学内のポスターもすぐに期間を修正しました。

 台紙はラリー対象の郵便局でもらえ、12局分そろうと先着でオリジナルクリアファイルがプレゼントされます。野幌錦町郵便局の伊藤茂樹局長は「スタンプラリーの台紙を手に各局を回り、江別の歴史に理解を深めていただければ」と期待しています。

 斎藤教授は「4年生、3年生がそれぞれ別の技術を使って江別のいいところを上手に発信してくれた」と評価しています。

風景印スタンプラリーを説明するチラシ/スタンプラリーの台紙

開催期間延長を知らせるチラシ/江別の12の物語を作成した3年生チーム

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