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2025.02.13
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4つのゼミが札幌で合同アート展

 北海道情報大学情報メディア学科の4つのゼミの合同アートイベント「Frosted Vibes 2025」が、札幌のレンタルスペース「bokashi Base」(中央区南2西1)で2月15日(土)まで開催中です。初めての試みで、学生たちが仕上げた音楽、平面、立体作品が紹介され、リラックス効果が期待できる映像空間や触覚と視覚で音楽を感じる試みなどは実際に体験でき、多様性が織りなすさまざまなアートが広がっています。

 平山晴花准教授、隼田尚彦教授、坂本牧葉講師、伊藤マーティ講師の各研究室で構成する実行委員会の主催。学生たちは3、4年生のゼミ生が中心で、個人や共同で作品作りに取り組みました。

 テーマは「全方向アートが響き合う」「五感リブート体験」。8日に開幕し、オープニングセッションには4人の教員のほか、学生約20人が参加。学生を代表して宮内康希さん(平山ゼミ4年)が「初めてのイベントでわくわくしている。皆さんと盛り上げたい」と笑顔であいさつしました。

 各ゼミの紹介に続いて、作品1点ずつを作者の学生や教員たちが解説。フレームに入れた名刺サイズのイラストは、インテリアを彩ることをテーマに色鉛筆などで花やブドウ、海などが描かれています。木工クラフトは許可を得て活用した大学周辺の倒木の皮をむいて乾燥させ、カットして穴をあけた部材が原料です。学生たちは針金でつないで恐竜やポニーなどを作り、表面を磨き上げました。また、ドット絵で北海道の銘菓30点を描いた作品や、生成AIも使いながら手作りで仕上げたハイブリッドなペーパークラフトも飾られました。

 大学がある江別の特産、れんがモチーフにした作品は、押すと音が鳴ったり照明の色が変わったりする音響彫刻です。発泡スチロールで作ったれんがは本物と同じサイズで、見た目も似ています。作者の棚田隼斗さん(平山ゼミ4年)は「れんがを使った江別の商業施設エブリで展示してもらい、地域資源を考えるパブリックアートになってほしい」と話していました。

 隼田ゼミからは、人の心を落ち着かせ、安心感を得てもらうスヌーズレン作品が出品されました。スイッチに触れると布に映る花火の光や色が変化したり、光の玉が落ちてきたりします。

 耳が不自由な人も振動と視覚で音楽を感じる作品は、スピーカーを押すと手に振動が伝わり、スクリーンの画像も変化します。手がけた宮内さんは「別のゼミの学生と一緒に取り組み、ジャンルの異なる作品も見られてとても刺激になった」と話していました。

 イベントの問い合わせは伊藤マーティ研究室、電話011・385・4411内線338へ。

自分で作った木工作品を手に取って説明する学生

学生を代表してあいさつする宮内さん/展示された作品の一部

れんがをモチーフにした音響彫刻を説明する棚田さん(右)/心を落ち着かせるスヌーズレン作品

平山ゼミがウインターコンサート

 音を核とする作品制作に取り組む平山晴花准教授(情報メディア学科)のゼミ生たちのウインターコンサートが1月23日と24日に北海道情報技術研究所で開かれました。4年生にとっては卒業試験を兼ねた発表会で、映像も含めてそれぞれの感性を生かしたコンピュータ音楽やインタラクティブ作品などを披露しました。作品の一部は、札幌での合同アートイベント「Frosted Vibes 2025」にも出品されています。

 24日の4年生9人の発表では、1980年代のレトロゲームで使われていた電子音を使ったパフォーマンスや、日本音楽史を題材にした映像コンテンツ、超現実表現を実験した音映像作品のほか、DJの盛り上げ方の考察の発表などもありました。また、学生は照明や音響機材などを操作し、コンサートの運営も行っており、地域の方々も鑑賞に来られました。

平山ゼミ4年生のウインターコンサート

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