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2025.03.19
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観光情報データを用いた生成AI活用チャレンジで北海道情報大学教員チームが優秀賞

 一般社団法人AIデータ活用コンソーシアム(AIDC)が主催したコンテスト「2024 AIDC 観光情報データを用いた生成AI活用チャレンジ」で、北海道情報大学の教員チームが優秀賞を受賞しました。AI技術を活用して観光プロモーションを効率的かつ低コストで実施できるフレームワークを提案、専門のデザイナーや作曲家を雇わずとも、地方自治体や観光関連団体が地域の魅力を効果的に発信できる仕組みを構築しました。こうした革新的なアイデアが高く評価されました。

 チームは、システム情報学科の長尾光悦教授、小野良太講師、情報メディア学科の斎藤一教授、杉澤愛美講師、坂本牧葉講師です。

 コンテストは、日本政府観光局(JNTO)が運営するグローバルサイトのテキストデータを活用し、観光立国日本のさらなる発展を目的とした生成AIを活用した斬新なアイデアを募りました。3月10日に結果発表と表彰式が東京都で行われました。

 教員チームのフレームワークでは、JNTOグローバルサイトのテキストデータを特定の単語の重要度を数値化できるTF-IDF分析し、対象地域独自の重要キーワードを抽出。キーワードを基に生成AIを活用し、ご当地キャラクターをベースとしたPRイラスト画像を生成します。イラストには地域の特色を反映し、現地の雰囲気を伝える工夫が施されています。さらに、キャッチコピーの自動生成や音楽コンテンツの制作、PR動画の生成も実現できます。短く印象的なキャッチコピーを作成し、生成AIで作った歌詞を曲作成AIのSUNOによりメロディ化することで、耳に残る楽曲を生み出します。加えて、キャラクターを用いたPR動画の制作で、視覚と聴覚を組み合わせた多角的なアプローチを確立し、観光客の関心を引きつける仕組みを提案しました。具体例として「北海道」をモデルに、画像や動画などを提示しました。

 審査員から「観光データを基にしたプロモーションを行う流れが一貫しており、ビジネス化しやすい形になっている」と高評価を受け、事実と異なる情報を生成しないよう、元データの解析後にAIを使ってイラストなどにしている点も安心感を与えるとされました。さらに「目指すべき方向性を実例を通してみることができて有益」とのコメントも得ました。

 最優秀賞に次ぐ優秀賞に輝き、教員チームは「この仕組みの活用が進めば、日本各地の観光PRがより効果的かつ魅力的に展開される」と期待しています。

 コンテストWebサイト、関連ニュースは下記の通りです。

 https://www.jnto.go.jp/news/info/20241213.html

 https://www.travelvoice.jp/20250317-157336

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